パーマにご来店のお客様がおおきなカールにパーマをかけてほしいと言うご希望のご注文を頂きます。この真意は、最終仕上がりが知的、上品、柔らかい、優しい、ソフト、と言ったイメージを想定してのことだと思われます。この注文は私がこの業界に足を踏み入れた時から最も多い注文の一つです。しかし二次元ブラントカットである以上このご希望を叶える事はほぼ不可能と言わざるを得ません。そのメカニズムは、まず毛先ですがぶつ切りで毛先をかっちり切りそろえているのでカスミやかすれ感が表現出来ません、次に根元から毛先に向かってのメカニズムですが人間の髪は根元から一定リズムで伸びているので幾何学的デザインといえます、幾何学は柔らかく見えないので根元から毛先に向かって斜め切りにします。これを１００～１５０束作ります。これで三次元カットの完成です。手ぐしだけでもオシャレでロマンチックなパーマスタイルになります。